インタビュー01

新設のEC事業部に配属。
取り組みを社内に浸透させることから。

2022年春から、インターネット活用による販売戦略の専任部隊として発足したEC事業部のリーダー職になりました。オンラインサイトに載せるアイテムの撮影計画を立てて指示したり、ページ構成を決めてセールスポイントなどのテキストをまとめるなど、多くの人に見てもらえるようコンテンツの充実を図っています。もともとマーケティングには興味があり、事業部のマネージャーがWeb運用のプロなので、一緒に課題を解決し吸収することで、働きながら学べて自分が成長している実感があります。これからはデジタルリテラシーの高いミレニアル世代が購買層になります。アプローチを工夫して、ミッションとしているオンラインを会社の販路拡大に生かせたらいいと思っています。

最初の勤務は旭川本社。
故郷の東京に転勤してから
ハウジング営業に没頭。

新卒で入社したときは旭川本社の業務部に入りました。その後希望して東京へ転勤、ハウジングの担当になりました。住宅メーカーの建主に家具を提案する役目であるインテリアコーディネーターに対しての営業職です。相手はプロ、ベテランも多く知識も経験も豊富です。いかに建主に当社の家具を薦めてもらうかが勝負。先方を待たせず、説明しやすいだけでなく、目に留まる美しく楽しい資料をつくる工夫をしました。また、メルマガを配信して閲覧内容を分析し営業に役立てたり、限定張地の椅子を出して注目ポイントをつくるなど、新しいことにどんどん挑戦しました。常に意識していたのは、自分の経験や感覚だけを信用しすぎないこと。人や時代によって受け止め方は異なります。「本当に伝わっているか」いつも疑い、視点を変えて考えるようにしています。出身校である美大は個性的な人が集まっていました。大学生活の中で、「こうでなきゃいけない」ではなく多様な見方があっていいのだと気づいたことが根底にあるかもしれません。

大変だったことは覚えていません(笑)。
先輩たちに気分転換をさせてもらえたのが大きい。

ハウジング時代は夜遅くまで図面を描くこともありましたが、あまり大変だった記憶がないんです。助けてくれる個性的な先輩がいて、食事に行ったり出張でおいしい地酒を飲んだり。20代の私は生意気だったと思います。でもある先輩が「あなたは生意気だけど、そのやる気があなたの魅力」と言ってくれました。子育てについても心に残るアドバイスをもらうなど、2児を育てる中でずいぶんパワーをもらいました。

これまで本当に人に恵まれていたと思います。当時コーディネーターの方から見たら私は娘みたいな年齢。パーティーに招待して、カンディハウスの魅力を感じてもらったり、勉強会のお茶菓子も手に入りにくいものや話題の一品を用意して喜んでもらえるよう工夫するうち、プライベートな相談ができるまでコミュニケーションが深まりました。そのおかげで仕事もスムーズに進められ、お客さまを紹介してもらうなどとてもお世話になりました。


出産で一度退職、その後も契約社員など
働き方を少しずつ変えていった。

ハウジング営業時代に結婚し、出産のため一度退職しました。仕事を続けたかったのですが、子どもを保育園に入れる見通しが立たず断念。そのときチームの上司が「戻って来やすいように連絡は取り合おう」と言ってくれました。復帰後ショップで契約社員として勤め、初めてユーザーへの直接接客ができたのは今に生きる貴重な経験でした。とは言っても、復帰したときは大変でした。お迎えまでの限られた時間の中での仕事をもどかしく感じてしまうことも。ただそのぶん、退社までの集中力はすごく高かったですよ。
休日は子どものテニスに付き合ったり、宿題をみたり、合間に自分の勉強をするうち夕飯の時間になってます(笑)。ゆっくりできるのは旅行。今年もゴールデンウィークは四国、夏休みは京都へ行きました。子どもはそのうち行ってくれなくなりますから、今のうちにですね(笑)。

これからは、若い世代も無理なく続けられる働き方を私が見せていく番です。これまで以上に、働き方を選べる柔軟性が会社には必要ですよね。カンディハウスは私が入社してからも変わってきています。フレックスタイムや産休制度の導入などかなり環境が整ってきました。役員や幹部職に直接相談できる距離感も特長だと思います。子どものお迎えなど積極的に子育てに参加している男性社員がいたり、ママとしては働きやすい職場です。

アートオブジェの新ブランド「COSONCO QS」の
オンライン販売を担当。

これからの仕事として、端材を使ったアートオブジェの新ブランド「COSONCO QS(コソンコクス)」の打ち出しがあります。カンディハウスと北海道砂川市の馬具メーカー「ソメスサドル」社がコラボして立ち上げました。大量生産でなくひとつひとつにシリアルナンバーがついた1点もののアートピースとして、その価値を伝えていくのが仕事になります。私も以前から木材の端材や張地のハギレは気になっていました。ファブリックを再生して違う価値として届けられないかと、美大の繋がりで協力してもらいトートバッグをノベルティにしたこともあります。今回のプロジェクトは、カンディハウスが長く取り組んでいる植林活動と同じく、家具づくりと併せて進めるべき活動だと思います。若い人や子どももSDGsには関心が高いですから、関わることができてうれしいです。

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